埼玉県さいたま市の誇りである武蔵一宮氷川神社が、新たな時代に向けて壮大な挑戦に乗り出しました。その名も「鎮守の杜100年プロジェクト」。2400年の歴史を誇るこの神社が、次の100年を見据えた森づくりに挑戦しています。
歴史ある氷川参道が今、危機に瀕している?
日本一長い全長約2kmの氷川参道は、多くの参拝者や地域住民に親しまれてきましたが、近年、高木の立ち枯れや倒木の危険性が深刻化しています。根本原因は、長年にわたる人の往来による土壌の踏圧。通気性や保水性が損なわれたことで、新たに植えた木もなかなか根付かない状況です。
未来へとつながる“循環する森”づくり
このプロジェクトの最大の目標は、ただの植樹ではなく「自然が自らを再生し続ける循環型の森」をつくること。土壌の専門家・高田宏臣氏の監修のもと、炭や落ち葉、くん炭など自然素材を用いて微生物が活動しやすい環境を整えます。
その森がやがて10メートルを超える大木となり、大宮の街に涼やかな風と豊かな水の循環をもたらす…そんな100年後の未来を目指して、今、第一歩が踏み出されました。
クラウドファンディングで「みんなの森」へ
今回の取り組みは、クラウドファンディングを通じて、できるだけ多くの人と一緒に作り上げることを目的としています。
- 支援者の名前入りで苗木を奉納できるプラン
- 環境配慮型の美容石鹸「ninigi」などの返礼品
- 植樹イベントへの参加
プロジェクトの詳細・支援方法はこちらから確認できます:
「学びの森」として、子どもから大人までが関わるプロジェクト
このプロジェクトは、ただ森を作るだけではなく、地域の教育フィールドとしても活用されます。埼玉大学や地域の小学生がプロジェクト運営に関わり、環境問題や地域活性について考え、行動する貴重な場となっています。
実際に、土壌分析から広報、イベント企画まで、学生たちが主体的に関わる仕組みが用意されており、「未来を担う人材を育てる森」としての役割も担っています。
あなたの苗が、100年後の風景をつくる
この「氷川神社 鎮守の杜100年プロジェクト」は、まさに“100年先の未来”を見据えた取り組み。今、私たちが植える苗が、次の世代に「涼しさ」「美しさ」「命の循環」を届けてくれるのです。
大宮の街を自然と共生するモデル都市に、そして日本の都市緑化の象徴に——そんな願いが込められたプロジェクトに、あなたも参加してみませんか?
参加期間:2025年3月21日〜6月20日
この機会に、家族や企業の思い出として、一本の苗木を「未来への贈り物」として植えてみてはいかがでしょうか?
小さな苗が、100年後の誰かの特別な風景になるはずです。